「春日のここ、空いてますよ(ムンッ♡)」
エンタの神様の収録中、突如バンブーマウンテンし始める春日。
白い布を取り払った先の、逞しい桃が露わとなる。
悲鳴が上がるスタジオ、駆け付けようとするスタッフ。
まさにそれは「再演」。
しかし、それは”カンニング”ではなかった。
初演とは違う”イレギュラー”があった。
壇上に立つ役者が『ピン』ではなく『コンビ』であったのである。
「まあここは私に任せていただきたいんですけどもね」
全裸になった若林の能力によって、観衆は皆動きを止める。
公共の電波に乗っているのだから、「観衆」とは当然このスタジオの中には留まらない。
森羅万象は彼一人の制止によって制御されたということ。
決戦用漫才人造芸人 春日俊彰が振るう無尽蔵のエネルギーで進むボケを止められるのは、 彼の力のみなのだということを、間近にいた福澤朗は思い知るに至った。
普段の姿とは似つかわしくない威圧感を放つ肉棒が定位置へ。
「我々の『ラグナロク』から逃げられると本気で思ってるのか?」
「思ってたらお前の尻にデカマラを突きたてる段階にねえだろ」
「ヘヘヘヘッ」
忙しないローマの休日が、幕を開ける。